2016年10月27日木曜日

背景

Excel 2013で作成したグラフをWordに貼り付けるとき,いくつかの方法があるが,どのように違うかを調べた。


検証環境

  • OS: Windows 10 Pro(64bit)
  • アプリケーション: Excel 2013(64bit),Word 2013(64bit)
  • CPU: Core i7 2.4GHz
  • RAM: 16GB
  • 仮想メモリ: OFF


検証方法

以下の手順で検証した。
  1. Excel側でフォントテーマを適宜設定する。
  2. Excel側でグラフを作成し,フォントサイズ,グラフサイズなどを適宜設定する。
  3. Excel側でグラフをCtrl+Cでコピーする。
  4. Word側にグラフを貼り付ける。このとき,以下の4通りの場合を試した。
  • 普通にCtrl+Vで貼り付ける場合。
  • 「形式を選択して貼り付け」で「Microsoft Office グラフィック オブジェクト」として貼り付ける場合。 「形式を選択して貼り付け」で「Microsoft Excel グラフ オブジェクト」として貼り付ける場合。
  • 「形式を選択して貼り付け」で「図(拡張メタファイル)」として貼り付ける場合。


結果

結果は以下のとおり。Ctrl + Vで普通に貼り付けるのと,「形式を選択して貼り付け」で「Microsoft Office グラフィック オブジェクト」として貼り付けるのは,同じことのようである。


貼り付け方法Excel側のフォントテーマをWord側フォントテーマと一致させるExcel側のフォントテーマをWord側フォントテーマと一致させない
Ctrl + Vで普通に。
特に問題なし。

フォントはWord側のフォントと同じになるが,レイアウトが若干崩れる。
「Microsoft Office グラフィック オブジェクト」として。
「Microsoft Excel グラフ オブジェクト」として。グラフの上部のみしか表示されない。
「図(拡張メタファイル)」として。特に問題なし。ただし,Word側フォントテーマを変更しても反映されない。フォントはExcel側のフォントと同じになる。レイアウトの崩れはないようだ。

結論として,Excel側とWord側のフォントテーマを一致させたうえで,Ctrl + Vで普通に貼り付けるか,「形式を選択して貼り付け」で「図(拡張メタファイル)」として貼り付けるかのいずれかとなる。いずれにせよ,Word側のフォントテーマをあとから変更した場合は,グラフのレイアウトが崩れるのでExcel側でグラフを作り直すか,Word側でレイアウトを調整するマクロが必要である。

マクロで調整する余地を残しておくことを考えると, 「図(拡張メタファイル)」としてではなく,Ctrl + Vで普通に貼り付けておいたほうがよいのかもしれない。


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