背景
Excel 2013で作成したグラフをWordに貼り付けるとき,いくつかの方法があるが,どのように違うかを調べた。検証環境
- OS: Windows 10 Pro(64bit)
- アプリケーション: Excel 2013(64bit),Word 2013(64bit)
- CPU: Core i7 2.4GHz
- RAM: 16GB
- 仮想メモリ: OFF
検証方法
以下の手順で検証した。- Excel側でフォントテーマを適宜設定する。
- Excel側でグラフを作成し,フォントサイズ,グラフサイズなどを適宜設定する。
- Excel側でグラフをCtrl+Cでコピーする。
- Word側にグラフを貼り付ける。このとき,以下の4通りの場合を試した。
- 普通にCtrl+Vで貼り付ける場合。
- 「形式を選択して貼り付け」で「Microsoft Office グラフィック オブジェクト」として貼り付ける場合。 「形式を選択して貼り付け」で「Microsoft Excel グラフ オブジェクト」として貼り付ける場合。
- 「形式を選択して貼り付け」で「図(拡張メタファイル)」として貼り付ける場合。
結果
結果は以下のとおり。Ctrl + Vで普通に貼り付けるのと,「形式を選択して貼り付け」で「Microsoft Office グラフィック オブジェクト」として貼り付けるのは,同じことのようである。貼り付け方法 | Excel側のフォントテーマをWord側フォントテーマと一致させる | Excel側のフォントテーマをWord側フォントテーマと一致させない |
Ctrl + Vで普通に。 |
特に問題なし。
|
フォントはWord側のフォントと同じになるが,レイアウトが若干崩れる。
|
「Microsoft Office グラフィック オブジェクト」として。 | ||
「Microsoft Excel グラフ オブジェクト」として。 | グラフの上部のみしか表示されない。 | |
「図(拡張メタファイル)」として。 | 特に問題なし。ただし,Word側フォントテーマを変更しても反映されない。 | フォントはExcel側のフォントと同じになる。レイアウトの崩れはないようだ。 |
結論として,Excel側とWord側のフォントテーマを一致させたうえで,Ctrl + Vで普通に貼り付けるか,「形式を選択して貼り付け」で「図(拡張メタファイル)」として貼り付けるかのいずれかとなる。いずれにせよ,Word側のフォントテーマをあとから変更した場合は,グラフのレイアウトが崩れるのでExcel側でグラフを作り直すか,Word側でレイアウトを調整するマクロが必要である。
マクロで調整する余地を残しておくことを考えると, 「図(拡張メタファイル)」としてではなく,Ctrl + Vで普通に貼り付けておいたほうがよいのかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿